カテゴリー: 衣装

小さなアルレキナーダ衣装〜再びリメイク

アルレキナーダの衣装についてのお問い合わせが多い、今日この頃です。

 

今回は、お子様向けの小さなアレルキナーダ衣装を、より可愛らしくリメイクしました。

デコレと色を華やかにしたい・・・

ボンのグラデーションを、黄色っぽいゴールドからピンクにして思いっきりキュートにしました。

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胸のデコレも、より豪華にしました。

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デザインパーツ

 

 

オーダー用では、三角形の部分と胸のデコレ土台にレースを使用。

裾のレースもレンタル用よりラブリーなものに変更しました。

 

身頃もレンタル用よりほんの少し明るめのピンクのサテン生地に変更です。

クラシックチュチュ(ピンク)-7

 

 

カテゴリー: 衣装

アルレキナーダ〜コンクール用にアレンジ

コンクール用のアルレキナーダ衣装について、お問い合わせ頂きました。

 

その方は3月に発表会で

【クラシックチュチュ(ブルー)−4】

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をご着用くださいました。

 

これは【クラシックチュチュ(ブルー)ー1】

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のアレンジ版。

 

同じ演目で、同じ方がご依頼くださるというのはとても光栄なお話です。

 

コンクール仕様としてふさわしく華やかな感じで、しかも、成長期にあって身長も伸びられているとのことでちょっぴり大人の女性の雰囲気も加えたデザインにしたい・・・

これが、今回のアレンジのポイントです。

 

基本デザインは【クラシックチュチュ(ブルー)ー4】を踏襲し、胸にはオーガンジーをあしらいました。

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かといって、甘くなりすぎないよう、胸のカットは大人っぽくしました。

 

上掛けはこんな感じに。

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この上掛けデザインの中心部図形は、フェアリードールのお衣装と同じものなんですよ。

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こうして出来上がったのが【クラシックチュチュ(MX)−1】です。

 

せっかくですので3着並べてみました。

 

それぞれ雰囲気が違って面白いですね。

 

 

カテゴリー: 衣装

エスメラルダ〜素案②をつくる

エスメラルダ素案②製作のため、ウエストの部分で切り替えがないタイプの型紙を新たに製作。

バスキューがなければ、縫う手間も格段に減るだろうと思っていた私。

14枚ハギのパーツを立体に縫い合わせるのも、結構な手間がかかることがわかりました。

 

四苦八苦しながら組み立てた身頃の土台


さて、上掛けはどのようにデコレするか。

 

おきまりの試行錯誤の末に、中心に近い部分だけ生地を入れ、後はチュールにブレードを直接縫い付けるデザインにしました。

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これを遠目にみてみると、なんか淡~い感じなのですが、ブレードの縫い付けの手間が半端なかったです。ブレードだけで40メートルもの長さを延々と縫い付けました。

 

上下に基本のデコレーション

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・・・ んっ!?

 

あえてウエストの部分に切り替えなしの型紙にしたのに、ウエスト部分がなんかちょっと寂しい。

そこで、同じブレードで一本アクセントラインを入れました。

完成形はこちら→ エスメラルダ【CT-G2】

 

デザインを形にしていくにあたっては、土台の切り替えラインや胸のカットラインを十分に吟味し、デザインによって上手に組み合わせて使い分けていくことが何よりも大切ですね。

 

次も頑張ります♪

 

 

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型紙を作る

エスメラルダ(素案①)を完成させて一段落したので、次です!

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素案②

 

・・・うぅ~ん、どうしよう。

 

今回は、上身頃をバスキューの無いタイプの土台を使用してみようと思い、型紙作りから始めることにし、立体裁断法で作ろうと思います。

参考文献「アパレル生産講座〈3〉立体裁断・基礎編 (文化ファッション大系) 文化服装学院 (2001/4/1)」

まず土台となるボディを用意。

 

円柱形の理想的なナイスボディなので、このままだと少し日本人にはフィットしにくいかもしれませんが、まずはこのボディで原型をつくることにします。

シーチングの布目線に気を付けながらボディに沿ってタイトフィットするよう待ち針をうちながらドレーピングします。

(ドレーピング=人体または仮ボディーに布を直接かけて形作りをし、不要な所をとって服の形に仕上げること。)

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次に、切り替えをしたい部分で自分の好みのラインを入れます。

 

 

その原型を切り開いて紙に転写。

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その型紙の原型を用いて、もう一度シーチングで上身頃をつくり、ラインを確認。

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こうして再び型紙を修正してできたのが、バスキュー無しの14枚ハギの上身頃の原型です。

 

これを型紙の原型とし、そこから各個人のサイズに合わせて修正を加え、その人の型紙を引き直していくのです。

 

さあ、どんなエスメラルダが出来上がるかお楽しみに〜〜

 

 

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エスメラルダ〜素案①を作る

エスメラルダの上掛け素案は二つ

 

 

今回はグリーンの生地で素案①(左)を作ります。

 

基本パーツをのせます。

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イメージ元は”タンバリン”

 

次にブレードをのせます。

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さらに中心部にアクセントを入れます。

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あらら・・・(@0@;)

 

ボンは前記事(染色)でも紹介したグリーンのチュチュ。

周囲の先端がほぼ白なので、外周にぐるっと置いたシルバーのトーションレースが殆ど目立たない。

ボンが濃い色だとトーションレースの形が浮き出て、遠くからでも見えるんですけどね〜。

でも、ボンを濃い色にすると、今度はきっとパズル状にはめこんだパーツとケンカすると思うし・・・難しいですねえ。

 

今回は、トーションレースの部分に濃い色のダイヤスパンを貼りアクセントを入れることで対応することにしました。

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上身頃の原型はこんな感じ。

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でもチュチュ上掛けの中心部分に身頃と同じ濃いグリーンの生地を置いたので、 上下のつながりを考えて、シルバー部分をVに修正しました。

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完成品はこちら

エスメラルダお衣裳【CT-G1】

 

 

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染色

今日はクラシックチュチュのボン(スカート)のグラデーション染めについて。

 

使用するチュールは基本は30番と50番。

染粉は手芸店で手に入る「みや六染のECO染料」コールダイホット(またはオール)」を使います。

オールの方が低温で染まるので、チュールなど高温にしにくく染まりにくい素材ではよく染まりますよ。

 

☆まず、温度が高く液が濃い状態で⑦段目(ボンの中心、いちばん短いチュール)を染めます。

☆次に①段目(一番上になる、長いチュール)の根元から途中までを染めます。この時、濃く染めたい根元の部分と、白く薄く染めたい先の部分とが線上にくっきりわかれてしまわないよう、状態を見ながら徐々に薄くなるよう染めます。

☆あとは、6段目から順に、5、4、3、2段目と染めていきます。1段目以外はチュール全体を染め、7段目から2段目まで徐々に薄くなるよう染めます。濃さは、温度や染料の投入量によって調節します。2、3段目は薄めになるよう調整しておいた方が、1段目のグラデーションがはっきり出て綺麗ですよ。

☆最後に1段目の先の部分を薄く、その色に染めます。(先を真っ白にしたい場合は染めなくて良いです。)☆パンツ生地はチュールよりもかなり染まりやすいので、3,4段目を染めるくらいの段階で染めると濃く染まり過ぎず、上手くいきます。パンツの股の部分に付ける短いチュールフリル<m(__)m>は、最初の一番濃く染まる段階で一緒に染めます。

 

色合いなどは、イメージに合うよう、各色を調合して実験しながら決めます。

 

例えばグリーンのボン、エスメラルダ(グリーン)の土台はこんな感じに。

 

ピンクだとこんな感じ。

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ただ・・・・

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のように、たっぷり広い上掛けを乗せる場合はグラデーションにした効果が目立たないので苦労してグラデーション染めにする必要はないかもしれませんね。

 

逆に

のように、ボンそのものが透けて見えるようなデザイングラデーションが映えますからね、染め甲斐もあります。

 

染色工程については日々試行錯誤の連続、これからも精進していきたいです♪

 

 

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サタネラ(その2)〜グリーン

サタネラ第2弾です。

イメージ原画と上掛け図案

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同じ演目でも、土台に使用する生地のイメージで図案もずいぶん形が変わります。

まずは、土台の生地を張ってみる。

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このままだでは意図的に放射線状に置いた楕円形がぱっとしないなあ。

ならば、縁取りに目立つシルバーをおいてみよう。

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少し楕円形の部分がはっきりしたけれど、遠目にはダークグリーンの部分が強調されて真っ先に目に飛び込んでくる。

 

(@_@;)・・・・ヒトデ(海星)に見える。

 

図案だけみると、どう見ても12枚の花びらなのに。配色によってはこんなことになるのですが、これはこれで気に入ってしまいました。

これに、デコレーションを加えます。

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胸のデザインはV形ですっきりと。

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土台の生地とブレードのみだと今一つなのですが、

これに飾りの石を置くと

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締まって表情が出てきました。

 

サタネラ衣裳【CT-G3】

 

頭飾りは前作同様、besuoさんにお願いしています。バレエティアラショップEsther

 

 

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サタネラ

今年の第1作目はサタネラの衣裳。

コンクールなどで人気のあるバリエーションで、踊る方の年齢も様々。

そのキャラクターについての詳しいストーリーは今一つ良くわからないのですが、どうやら18世紀フランスの作家ジャック・カゾットの「恋する悪魔」がもとになってい流らしい。

婚約者のいる青年の魂を欲しがる悪魔が、あの手この手を使って青年を誘惑するという。。。そう、あの、愛らしい魅惑的な踊りをするサタネラは、 悪魔の化身なのでした〜〜

(素敵な音楽と踊りからはとうてい想像つかない)

衣裳のベースに黒のレースがよく使われる意味が、何となくわかった気がしますねえ。

男の人を誘惑するキャラクターなんて なかなか10代では表現しきれないんじゃないかと思うのですが、年齢に応じてそれなりに挑戦し頑張っている小さなバレリーナちゃんたちを見ると、 心から応援したくなります。

 

例によって拙画ですみません、上掛け用の型紙です。

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これに、土台の生地と黒のレースを乗せます。

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(゜◇゜;)うう〜〜〜〜っ、、、

 

ぐるっと周りに置いた黒のレースの印象が強すぎて、強調したかったモチーフの八角形がぼやけてしまった(@_@)(汗)

ブレードをあれこれ乗せてみては何とかイメージに近づけたいと頑張ったけれどダメ。

そこで、思い切って外周の円形ラインを外し、レースをもう少し透け感のある黒で薄く軽い印象のレースに変更しました。

内側の基本ラインにもブレードを乗せます。

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身頃はこんなふう。

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あとはスパンコールやダイヤスパンで飾付け♪延々と夜な夜なチクチク、こつこつ、根気がいる作業です。

 

写真ではなかなかわかりにくいのですが、、結構な量を付けました。

キラキラさせ過ぎたかしらん。。。(^Σ^;)

 

頭飾りは、付属品として一応ブレードで作ってみたのですが、ティアラ専門店Esther店主のbesuoさんが改めて新たにデザインしてくださる予定です。

バレエティアラショップEsther

サタネラ衣裳【CT-8】のページ

 

 

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パリの炎

結婚祝いの場で踊られるジャンヌのバリエーション。

シンプルで真っ白のクラシックチュチュにフランス国旗カラーのモチーフがどこかしらにあしらわれた衣裳が使われます。

社会がフランス革命勝利に沸き立つというシチュエーションを背景にしての結婚祝いの場面で踊られるので、ベースカラーが白の衣裳も多いですが、やはり、ボディはキュッとしまって見えるブルーにしました。

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スカートには地模様とスパンコール付きの、ちょっぴり豪華な生地を用いました。

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オーガンジーの上には、ボディ生地(青紫バックサテンシャンタン)で変形楕円型の上掛けを付けて、楕円の切り込み部分にリボンをあしらいました。

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お袖は、優しい雰囲気のでるパフスリーブにし、袖口に赤と青のラインを入れました。

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クラシックチュチュ(ブルー)-6【CT-B6】

 

 

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隠れた苦労〜バランス

今回は、日々作業をする中でのちょっとした苦労話です。

バレエの衣裳作りの中で一番苦労し、悩むのが、 いろんな意味での”バランス”です。

 

配色バランス

モチーフの形・大きさのバランス

上身頃とチュチュの長さのバランス

着られる方の身長と衣裳のサイズのバランス

 

これら、こだわればこだわるほど奥が深すぎて、なかなか答えが見つからない時もしばしばあります。

中でも、演目とサイズとチュチュの上掛けとのバランスは難しい。

 

今回ご依頼頂いた衣裳【CT-B1】はアルレキナーダ。

お人形をイメージしたキャラクターの衣裳で、身長に対してチュチュの長さが少々短めでOKなので、サンプル衣裳は、チュールの長さより上掛けの円周ラインを内側にもってきて、 あえてチュチュを短めに見せるようデザインしてあります。

 

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オーダーご依頼くださったお嬢さまは、まさに成長期まっただ中で、一年に10cm近く伸びられてるご様子なので、一年間ほど着れるよう、少し大き目に作ってほしいとのことでした。

しかし今現在の身体サイズが、Shopのサンプル衣裳(Sサイズ)よりかなり小さいJuniorサイズなので、上掛けも、身長・身頃サイズに比例して、全体の図案を小さく縮小してお作りするのが通常の対応です。

参考までに、色違いのJuniorサイズデザイン【CT-7】はこんな感じ。

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しかし、ご要望は「チュチュは大きい方が豪華に見えるので、大きくしてください」ということでしたので、上掛けの大きさのバランスで、相当悩みました。

 

 

おっと・・・(汗)、左の写真(サンプル衣裳)の背景が白で、上掛けが短めなのがわかりにくいので線を入れてみました。

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オーダー衣裳(右)の方が大きく見えますよね。

でも、身頃の長さやチュチュの長さはサンプル衣裳(左)の方がずっと大きいんです。

サンプル衣裳(左)は、キュっと中心に視線を集めて小さく見えるよう、上掛けを短くしてるわけです。

 

胸の部分の縫製作業の様子

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オーダー衣裳は身頃の模様の面積が小さいので、Ⅴに入った青色のモチーフが消えてしまわないよう、胸中心部分のシルバーのブレードをカットし、深く切り込んだカーブラインも少し緩やかにゆるやかにしました。

 

地味な工夫の一例

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一針一針想いを込めて丁寧に縫っていきます。

どうか気に入って頂けますように〜〜☆彡